ここでサーブを打ちます

好き勝手に喋る

さよなら青春

私は今日で、約16年間応援し続けたテニスの王子様を降りる。平成最後の夏とともにわたしの青春はやっと眠りつくのだ。
これはつまり、「わたし」が「勝手」に「降りる」にあたって好き勝手ポエムをしているだけなので外野は黙っとけ、ということなのでどうぞよろしく。


ディナー問題でジャンル内は揺れに揺れた。
最初はなんかこう上手く収束すると思っていたが、平等を証明するために総数も分からないのに20%なんて言われてたってそんなの一体になるの?幾つのうちの20%なの?本当に20%なの?それよりも、そのことをツイッターに上げるねって本人と連絡してるらしいのがもうすでに不信感。あとはなんで最初に逆ギレみたいなツイートをしたのかとか、謝罪ツイートにサインや缶バッチのこと書く必要はあったのか、とか。
でも、抽選とか選考とか、お気に入りとか贔屓とか、積んだ積まないとか。正直もうどうでもいい。どうせ悪魔の証明にしかならないことを良くも悪くも知っている。
そして私は、先生は神さまなんかじゃなかったことを知ってしまった。本当に神さまだと思っていたわけではないが、いつしかそういったものと同じ概念だと思い込んでいた。その昔、作者アンチの人が多かったころ侮蔑用語として「たしけ」と使われた。私も最初はそうだった。でもずっとそこにいたら先生を「たしけ」と呼ぶファンがいることに憤りを覚えるくらいになった。たぶん、その辺りからあまりよくない傾向だったんだと今なら思う。1人の人間を神と崇め讃えて、勝手に神さまなんて嘘だったって絶望して馬鹿みたいだと思う。でも、わたしはそれに耐えきれないから、降りる。


先生が2度目(?)の謝罪ツイートを出したその数時間前、私は今まで集めた大量のグッズを持って池袋にいた。
前日に未使用や綺麗なものだけダンボールにかき集めた。引っ越し用の大きいダンボールに二箱分くらいになった。そこまでグッズ収集癖はないので、他の人に比べたら少ないかもしれないが、私の部屋の中では半分以上を占めていたグッズたちだ。なんとなく、整理中も池袋にいるときもテニスの王子様の曲は1曲も聞かなかった。
不思議と涙は出なかった。ただひたすらに息苦しくて、売るときに自分の名前や住所を書く手が震えるのが分かった。
そのあとに、先生から動きがあった。もしかしたら、もしかしたら私がさっきグッズを手放してしまったことを後悔するようなツイートがされるかもしれないと、期待した。どんなツイートを期待してたのか分からない。分からないが、最善ではなかったとなんとなく感じた。


テニスの王子様が本当に好きだった。私がまだ小学生だったころから好きだった。家族も私がテニスの王子様を好きなことを知っていて、中学生の時は塾の時間とちょうど被ってしまったアニメを代わりに毎週録画してもらって、一緒に見ていた。未成年の私が始発でJFやイベントに行くときは付いてきてくれた。最近は私も社会人になって、家族旅行兼ねて京都も仙台も行った。安心して、家族で見られるアニメ(漫画)だった。
ずっと、そうやって続いていくのだと思っていた。こんな終わりは迎えたくなかった。
でも、好きにならなきゃ良かったとは思わない。どのグッズを見たって楽しかった思い出に溢れている。テニスのオタクをしている私は幸せだった。これまでの楽しかった思い出は私の中で一生宝物のように輝き続けるのだろうとおもう。これからのしあわせは他のところで育てていく。


ありがとうテニスの王子様、さよなら青春。