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好き勝手に喋る

チムパとオタクの敗北

先月、比嘉のチームパーティーというものに行った。3rd比嘉から入った新規にとっては初めてのチムパだった。そこで私はオタクとして――元テニスの原作アニメオタクとして――圧倒的な敗北を味わうことになったのである。



チームパーティー比嘉 それは比嘉しか出ないということ。MCだって自分たちでやる。ステージに3rd比嘉以外の姿はない。
つまるところ、原作アニメオタクだった私が望んだ学校別ライブであった。
3年に1度のテニフェスだけではキャラソン披露の場が少なすぎるが、今や大御所になってしまった何十人という声優のスケジュールを合わせるのは大変だ。だから、過去にソロライブがあったように、某Pの夢物語を聞いて信じて待った。ずっと、待っていた。それなのに、ミュージカルではずっと前からチームパーティーという形で学校別ライブが行われていたのだ。
負けた、と思った。"何が" とか "お前は何と戦ってるんだ" とか色々あるが、やっぱりミュージカルを避けてきた私にとっては負けでしかなかった。


それでも公演自体はめちゃめちゃに楽しかった。ライブパートは比嘉しか歌わないし、新作ラップが披露されるし、比嘉しか出てない。トークパートだって、キャラクターではない普通の顔の良い男の子たちが楽しそうに笑っていて、中の人にハマるのも頷けた。自分がネタにされていることに、うるせぇ!と声を上げた甲斐裕次郎の中の子は、素はこんな感じなのかなぁと大変微笑ましい気持ちになった。
もし学校別ライブをするなら、学校別アルバムでいいからやってほしい!とか、比嘉はスタンディングがいい!とか笑っていたのがバカらしくなった。敗北だった。まぁ、要するに心底羨ましかったという話である。




備忘録代わりに、ついでに感想も書いておく。もう京都も終わったので、ネタバレをすると

イカダでイギリスに着いてしまった→イカダは6人乗り、1人泳いで帰るか?流石にイギリスからは無理だ→木手「今回は1人この場に残ってもらいます」→心理戦
→木手「今回は新垣君に残ってもらいます」→!?なんで!?→1人残って先に飛行機で帰りなさい、3年生はもう引退だけど君には来年がある。部員達をまとめて、来年こそは全国優勝を。
と、初日に突然こんなものをやられたモンだから私は化粧の落ち切った顔で全員とお見送りハイタッチする羽目になった。2回目は、どんな顔だろうともうこんなに近くで声を掛けられる機会はないと必死で甲斐裕次郎に「スキデス」と伝えながらハイタッチをした。ありがと〜と手を振ってくれたことはしばらく忘れられそうにない。
3rd比嘉は私が初めて観た2.5次元の王子様たちだ。原作からは降りたが、ミュージカルは中の子たちへの投資の意味も込めて(と、元々完全に別物だと認識しているので)見届けるつもりである。
そして私は、3rd比嘉と一緒にテニスの王子様から完全に卒業するのだろうな、ということを薄っすら感じた。